日本人なら誰もが耳にした名曲を叩いた男
【ドラム界の重鎮 田中清司 x 昭和歌謡マニア 半田健人】昭和歌謡グルーヴ対談
【ドラム界の重鎮 田中清司 x 昭和歌謡マニア 半田健人】昭和歌謡グルーヴ対談
2018/11/12
今回は、ティアック株式会社のオーディオ・ルームで数々の名盤を様々なオーディオ環境で試聴しながら、田中氏とも交流のある“昭和歌謡の研究における第一人者”半田健人氏に日本人が愛した名曲と共に “田中清司のドラム人生”についてマニアックに訊いてもらった。
取材:齋藤一幸(編集部) 撮影:小貝和夫
取材協力:加茂尚広(ティアック株式会社)
半田:清司さんはジャニーズの一期生だったんですよね。
田中:あおい輝彦さんとか飯野おさみさんとか中谷良ちゃんとかね。
半田:清司さんはドラマーとして参加されたんですか?
田中:そう。高校の時にバンドをやってて、たまたまジャニーさんがジャニーズの若いバックバンド使いたいからっていうことで。
半田:そのドラマーに任命された経緯はどういうところから?
田中:一緒にバンドをやってたギターの友人で俺達と同年代だった峰っていう人がいたの。彼は既にプロとして西郷輝彦ともう一人でスリーピースバンドをやってたのよ。それが西郷輝彦がソロデビューして売れちゃうわ、もう一人も売れちゃったんで自分も売れたいんだけどソロじゃ、ということになったのね。それで僕らとバンドを組んでデビューしたいとジャニーさんに「こういうバンドがあるんですけど」って相談したのね。そしたらジャニーさんが聴きに来てくれて。当時のジャニーズはスマイリー小原とスカイラインとかのフルバンドやブルーコメッツをバックに歌ってたんだけど、ジャニーさん的には同世代のバンドでやりたいっていうのがあったらしくて「じゃあうちでやらない?」って言われたのよ。それから高校行きながら放課後にテレビ局の歌番組に出てたのね。
半田:ということは、その時にはもうある程度は叩けたんですか?
田中:そうそう、下手くそだったけどさ。
半田:一番最初にドラムセットでやり始めたのは何歳ぐらいですか?
田中:中学3年の秋ぐらいに高校の先輩たちが文化祭でバンドをやるんで教室で練習してたのを、たまたま通りかかって目撃したのね、初めて生のドラムセットを。「はぁ~かっこいいな!」って思って。その先輩は教室の机並べてその上にドラムセット組んでたの。
半田:あぁ、ステージ組んでね。
田中:そうそう。その下からドラムセットを見るわけ。「あっ!バスドラってこういう仕組みで動いてるんだ!」「ハイハットってこうなってるんだ!」っていう。これは面白そうだなと思って。それでその先輩にドラムの基礎を教えてもらってね。
半田:当時はエレキブームだったと思うんですけど、ギターとかベースにはいかなかったんですか。
田中:俺はカントリーミュージックが好きだったから、ギターはちょっとやってたんだけど「F」が押さえられないわけよ。
半田:セーハですね。
田中:「こりゃやっぱり向いてないんじゃないか?ドラムだったら叩きゃいいんだからこりゃ良いな」と思って。
半田:前に清司さんに伺った話で、ジミー竹内さんの話が出てきたんですけどジミーさんのスクールには行かれてたんですか?
田中:その先輩がジミーさんの教室に行ってて、そこへ行った方が良いよって言われて3ヶ月ぐらい行ったかな。
半田:その時の今でも役立ってる教えみたいなものはあります?
田中:やっぱ基礎だよね。
半田:パラディドルとかそういうのをやったんですか。
田中:そうそう。やっぱりジミーさんはスウィングジャズの人だから自分のスタイルとは違ったんだけど、基礎はしっかり習ったね。当時、JAZZ喫茶って「新宿ACB」とか「池袋ドラム」とかあったけど、俺たちは学校が吉祥寺だったからよく「新宿ACB」なんか観に行ってたのね。そこで初めてブルコメ(ブルーコメッツ)を観たんだよね。ジャッキー吉川さんを。それでもうショック受けて。
半田:後にジャッキーさんとも師弟関係になるんですよね。
田中:そうそう。そこで「すいません。教えてください!」ってジャッキーさんの教室に行くようになるの。
半田:その頃も結構皆さんが教室やっておられたんですね。
田中:教室っていうかね、JAZZ喫茶の横が階段の踊り場みたいになってて、お弟子さんたちが10人ぐらいいて、そこでみんなジャッキーさんに教えられててさ。ステージやってる合間に基礎を練習してるの。
半田:ドラムの寺子屋みたいになってるんですね。
田中:それである日、ジャニーズとブルコメが対バンになったわけ。俺たちはジャニーズのバックだし、ジャッキーさんたちはブルコメで。そしたらジャッキーさんが、「俺のドラム使っていいよ」って言うわけ。2バンドだから入れ替えしなりゃいけないけどドラムセット入れ替える時間ないしね。凄い感激したね。
半田:その時のプロが使ってるドラムの音の違いって感じました?
田中:やっぱりチューニングとかは自分の感覚よりはちょっと張り気味だったかな。それとやっぱりジャッキーさんが俺たちのステージも観てるわけじゃん。
半田:緊張しますよね。師匠に観られるのは(笑)。
田中:絶対褒められようと思って、ありとあらゆるオカズを叩いて。
半田:そしたら?

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