人気MTR「DP-008EX」の数量限定モデル

奥田民生が監修したデジタルMTR「タスカムDP-008EX-OT」を、MTR大好きミュージシャン/俳優の半田健人が徹底チェック!

奥田民生が監修したデジタルMTR「タスカムDP-008EX-OT」を、MTR大好きミュージシャン/俳優の半田健人が徹底チェック!

2018/12/10


レコーダーの名器を数多くリリースしているタスカムから、人気MTR「DP-008EX」の性能を受け継いだ奥田民生監修の限定モデル「DP-008EX-OT」が登場しました。今回は、「仮面ライダーシリーズ」で俳優として活躍すると同時に、MTRを駆使して楽曲を制作している半田健人さんに、その音質や使い勝手などを実際にチェックしてもらいました。

取材:目黒真二
写真:小貝和夫
衣装:Roen(TEL:03-6419-5116)、obelisk(TEL:03-5833-0737)


マスタリング用エフェクトも搭載した、1台で曲が作れてしまうMTR

タスカム
DP-008EX-OT

¥35,000(税込)
問:ティアック㈱
TEL:0570-000-809
https://tascam.jp/jp

※特設サイト(http://okudatamio.jp/special/dp-008ex-ot/

──今回、DP-008EX-OTという、奥田民生さんのシグネイチャーモデルを試奏してもらいましたが、まず第一印象は?

半田
:実は、このモデルの4トラック版(DP-004)が出た時に、「おお、小さくていいな!」って思ったんですよ。ただし、実際に使うとなると、トラック数やエフェクトとかのスペックがもう少し高いものが欲しかったので、8トラックのDP-008EXが出た時には心がときめきました(笑)。で、今回はそれの奥田民生さんモデルが出たので、もう大感激です。まず、電源を入れると民生さんのキャラクターとレーベル名が表示されるのが受けました(笑)。このMTRらしからぬ派手な外見が、「さすが民生さん!」という感じです。

──今、民生さんがデジタルMTRを監修したことについてはどう思われますか?

半田
:MTR派の僕にとっては、“心強い味方が登場した”という感じでうれしかったですね。最近はDAWソフトを使っている人が多いじゃないですか。べつにDAWを否定するわけじゃないですけど、僕にとってはMTRの方が手軽ですし、逆にトラック数とかの制限といった、デメリットと言われる制約さえも楽しむくらいの心持ちがあった方が、面白い音楽が作れると思っているので。

──実際、音質はいかがでしたか?

半田
:クセのないフラットなサウンドでしたね。だから、MTR初心者にも扱いやすいでしょうし、エフェクトも入っているので、もっと追い込んでいけば、自分ならではの音も作れると思います。

──操作性はいかがでしたか?

半田
:これの一番いいところは、各トラックにパンのツマミが付いているところですね。今時のデジタルMTRって、例えばch3のパンを操作しようとすると、まずch3を選択してからパンのパラメーターを操作するというタイプが多いんですね。でも、これはチャンネルごとにパンが付いているから直感的に操作できますし、ストレスが溜まりません。

──内蔵マイクが2系統装備されていて、本体だけで録音できるという点についてはいかがですか?

半田
:内蔵マイクが2系統搭載されているって聞いて、てっきり最近のハンディレコーダーみたいにステレオマイクなのかなと思っていたら、これにはモノラルマイクが2つ付いているんですよ。いつも僕は弾き語りを1本のマイクで録っているんですね。と言うのも、ステレオでマイクを2本立てると音が広がって、ガッツがなくなっちゃうんです。だからマイクがモノラルというのは、すごく扱いやすいですね。無指向性なので、マイクを使い慣れていない初心者の方でも安心して使えると思います。それと、アコギを弾いたり歌を歌ったりしている時にアイディアが湧く時って、マイクを用意するのさえもどかしいんですよ。そういう時でも、これなら電源を入れれば、すぐに録音できるのが便利ですね。
 


内蔵のマイクを使ってギターレコーディングもしてみた。マイクは無指向性なので、向きなどを気にすることなく、すぐに思いついたフレーズを収音することができる

2018年10月14日に日本武道館で行なわれた奥田民生のライブでは、自らDP-008EX-OTを使い、自身の歌と客席の歓声を「働く男」に新たに重ねるという試みがなされた(写真:三浦憲治

 

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