感覚的にコード進行を作るためのポイントを紹介
初心者必見! コード進行の作り方「第18回(最終回) 小室哲哉風コード進行作成術」
初心者必見! コード進行の作り方「第18回(最終回) 小室哲哉風コード進行作成術」
2016/02/04
コード進行を作っていくためのポイントをご紹介する連載企画「コード進行の作り方」の第18回(最終回)。今回は小室哲哉のヒット曲を取り上げて、彼の“コード進行のクセ”を分析し、“小室哲哉風”のコード進行の作成例をご紹介します。
文:内藤 朗
“小室哲哉風”コード進行の特徴
3コードを使いつつベースラインを工夫する
数多くのヒット曲を世に送り出している小室哲哉の楽曲は、「3コード」を多用したコード進行と、コードの構成音をベースラインとして使用するのが特徴です。サビでは、1 音もしくは半音ずつ下降していくカノン的なコード進行がよく用いられ、前述のようにコードの構成音をベースラインにすることでコード同士を滑らかにつないで、耳に残りやすいキャッチーな楽曲を構築しています。
華原朋美「I'm proud」のコード進行(サビ前半)
度数(キー:Eメジャー)
|E→B/D♯| |A/C♯→E/B| |F♯/A♯→A| |F♯m7→A|
1→5(7)→4(6)→1(5)→2(4♯)→4→2→4
90年代のJ-POP を代表する大ヒット曲「I'm proud」のサビの前半では、まさに“小室哲哉らしさ”に溢れたコード進行が使われています。この曲のキーはEメジャーなので、キーのコードからサビがスタートして「E → D♯→ C♯→ B → A♯→ A」とベース音が滑らかに下降しています。このようにベースラインをつなげてコード同士の接着剤にすることで、シンプルなコード進行をいかにもJ-POPらしいキャッチーな曲に仕上げているのがポイントです。
小室哲哉風コード進行の作成例
■元となるコード進行
度数(キー:Cメジャー)
|Am7| |F△7| |G| |C|
6→4→5→1

■小室哲哉風のコード進行
度数(キー:Cメジャー)
|C/E| |F△7| |Gsus4| |C|
1(3)→4→5→1
元のコード進行はポップスでよく使われる進行ですが、出だしのコードを「Am7」と近い響きを持つ「C/E」に変えると小室風になります。また、彼の作風ではキーの5度上のコードをsus4にすることが多く、ここでは「G」を「Gsus4」に変えることで“小室っぽさ”を強調しています。
※このページで紹介しているコード進行は参考曲をもとに解説用に作成したものです
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