ベストアルバム『ザ・ビートルズ1』から厳選!
ビートルズ魔法のコード進行vol.5「愛こそはすべて」
ビートルズ魔法のコード進行vol.5「愛こそはすべて」
2016/03/28
『ザ・ビートルズ1』に収録されている楽曲のコード進行は、ビートルズの中ではシンプルなものが多いのですが、細部をよく見てみると、リスナーの心を鷲づかみにする様々なテクニックが隠されています。ここで紹介している手法を、自分の楽曲作りに活かしてみましょう。
分析・文:平沢栄司
他の調からコードを借りるセカンダリードミナントを使って曲調に変化を加える

譜例は[1:02]からのサビです。Aメロは「G→DonF#→Em→GonD→Am→G→DonF#→D7onE」というダイアトニックコードによる進行ですが、サビからは「Am」に代わって「A」、「Bm」に代わって「B」と別の調からコードを借りて、次の「D」や「Em」へ「Ⅴ-Ⅰ進行」(※)でつないでいます。ややウェットだった前半に対して雰囲気が明るくなって曲に変化が付いています。
※「Ⅴ-Ⅰ進行」=ルートが完全4度上の音に進む進行のこと。不安定な状態から安定した状態に移るのが特徴で、様々な楽曲で多用される。
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