作曲の手順とコツをレクチャー
初心者のための作曲法「第14回:ベースのつけ方」
初心者のための作曲法「第14回:ベースのつけ方」
2015/12/12
曲作りの基本を解説する連載「初心者のための作曲法」の第14回。コード進行とメロディが出来たら、ベースのフレーズをつけてみよう。ここでは、「スタンダードなコード進行」を例に、曲の各セクションで使われる定番のパターン例を紹介していくので、フレーズ作りの参考にしてほしい。
ギターで作ったスタンダードなコード進行

イントロ/間奏/アウトロ
1.ストロークのリズムに合わせた基本フレーズ

1のベースフレーズはイントロでよく使われる、ギターのコードストロークのアタックに合わせたベースラインだ。基本はCコードのルートと3度と5度の音で構成しており、2音目の5度の音はオクターブ下を使い、低音を支えている。
2.動きを出した1→3→4→5度のフレーズ

2は、ギターが大きなリズム(全音符や二分音符)で弾いている場合に使うパターンだ。この場合、ベースはコード感をキープしたいので、ルートを3音弾いた後に3度→4度→5度と動いている。
Aメロ
1.休符を活かしてギターを際立てるフレーズ

1は、休符を使った定番のベースラインだ。ギターがストロークやリズムを細かく刻んでいる時に、 ベースが休符を活かしたリズムを弾くと、ギターの「動」とベースの「静」というコントラストになり、独特のグルーヴが生まれる。
2.音数の多い動きのハデなフレーズ

2は、Aメロからハデにしたい場合などに使われる、コードの構成音を分割したアルペジオ風のラインだ。音数を多く使い、オクターブ上の音も入れているので、アグレッシブな感じが出る。
Bメロ
1. 1度+5度+7度のシンプルなフレーズ

1は、「1度+5度+7度」という王道のベースラインだ。ギターなどのコード楽器のリズムに合わせながら、低い5度の音を入れて作るベースラインは、低音を支えながらもフレーズに動きが出せる。
2.低い音を中心にした動きのあるフレーズ

2のフレーズは1よりも動きがあるので、ボーカルが高音域を歌ったりギターがハイポジションを弾いたりする際に、足りなくなった低音を補いつつ、躍動感を出すことができる。1と2のフレーズを弾き比べてみよう。
サビ
1.スライドによる音の伸びを活用したフレーズ

1は、「1度→5度→1度(8度)」というシンプルなラインだが、音を3弦だけのスライドでつないで弾いているのがポイントだ。スライドで次の音につなげることで、音数を増やすのとは違ったハデさが出せる。これもベースラインの定番だ。
2.オクターブ下の3度→4度→5度のフレーズ

2は、オクターブ下の「3度+4度+5度」を使ったラインを、「5度→4度→3度」と逆に弾く例だ。低い音で動きを付けたい場合には重宝するフレーズなので、ぜひ覚えておいてほしい。
文:藤井 浩
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