プロエンジニア3名(伊東大和、中澤 智、秦 正憲)が徹底レビュー

【読者プレゼント特別企画】今、注目のULTRASONEのモニターヘッドホン「PRO580i」、「Signature Studio」をプロの音楽制作者が試す!

【読者プレゼント特別企画】今、注目のULTRASONEのモニターヘッドホン「PRO580i」、「Signature Studio」をプロの音楽制作者が試す!

2019/07/16

世界のプロユーザーやオーディオファンから高い評価を得ているULTRASONE(ウルトラゾーン)。同社は1991年にミュンヘン近郊で創業されて以来、その独自で高度な技術力で瞬く間に高音質化に向けた数多くの特許を取得。さらに耳にやさしい設計思想とも相まってドイツを代表するヘッドホンブランドとして成長してきた。同社ではEdition シリーズを頂点に多彩な製品を展開しているが、今回、その中から「Pro580i」と「Signature Studio」の2モデルをピックアップしてプロの音楽制作者がその実力をチェックした。

 

■ULTRASONE PRO580i
圧倒的な低音再生能力を誇り、キックとベースの作り込みに最適

 
ULTRAZONE PRO580i
【製品紹介】
「Proシリーズ」は、同社上位モデルに代表されるULTRASONEサウンドを継承しながら、現場でタフに使える耐久性もふまえた、プロユース向けに開発されたシリーズ。PRO580i は、現代のモニタリング環境にマッチした高い解像感と優れた分離性能を持つ密閉型のダイナミックモデル。ULTRASONEが誇る独自の特許技術「S-Logic Plus」によって広大な空間再現能力を実現。また、50mmマイラードライバーの採用で音楽を支える低音再生でも重低音域まで高い再生能力を見せる。タフに使えてメンテナンス性も高い点もプロフェッショナルユース機としてうれしい。

【試聴レポート:伊東大和】
サウンドはかなりワイドレンジです。ローがすごく出ますから、低域がかなり出ている曲も問題なく再生できました。キックとベースの分離がよくわかるので、ミックスの最初の段階で、ベースとキックを混ぜる時に打って付けですね。やっぱりローが見えるヘッドホンって欲しいんですよ。自宅では大きな音が出せないから、ローがちゃんと聴こえるヘッドホンは1つ持っておいた方がいいですよ。

キックをレイヤーするような緻密な作業にも向いていますね。1サンプル単位でイジって位相を合わせる作業も正確にできると思います。作業の最後に低域がマスキングされていないかどうかをチェックするのにもいいですね。こもっているわけではなく、ハイも出ていますから演奏用としても使えます。クラブミュージック向きですけど、ラウドロックのギターのブリッジミュートも、弾きながらのコントロールがしやすいんじゃないかな。分解能が高くてスピード感も速いので、高域もクリアに聴こえます。バランスが良くて定位感の広さも十分です。

オープンプライス(¥18,000前後)
問:㈱アユート TEL:03-6739-3938
http://ultrasone.jp/

【SPEC】
●形式:密閉ダイナミック型
●再生周波数帯域:10Hz〜22kHz
●感度:101dB
●インピーダンス:32Ω
●ケーブル:2.5m(ストレート)
●重量:295g(ケーブルを除く)
●付属品:3.5-6.3mm変換アダプター、キャリングバッグ(カラー:ブラック)

 

■ULTRASONE Signature Studio
バンドサウンドやギターサウンドにキレイにはまる元気のいい出音

 
ULTRAZONE Signature Studio
【製品概要】
ドイツを拠点とする同社の職人が一台一台責任を持って組み上げる Made in Germany のプロフェッショナルモニターヘッドフォンシリーズ ” Signature シリーズ” の最新モデル。Edition 9のDNAを継承し、音楽制作や、PA、DJなどプロユースを前提にした「Signatureシリーズ」。その中でもSignature STUDIOは、上位機種 Edition シリーズ直系の40mm チタンプレイテッド・マイラードライバーを採用し、高い解像度、正確な音像の定位感と広いサウンドステージが際立っている。高いレスポンス性能や、正確な低域再生など、音楽制作用モニターヘッドホンとして高い評価を獲得している。
 
【試聴レポート:中澤 智/秦 正憲】
中澤:高域がやや多めで、低域が少なめに感じたので帯域的には軽めですが、バンドサウンドやギターサウンドには向いていますね。高域の出方がバンドサウンドにキレイにハマるので、調整がしやすいのではないかと思います。音像がスッキリしているので定位はわかりやすいですね。あと、ケースが付属するので、モバイルで使うのに便利そうです。

秦:最初に聴いた時、「ギターの音がいいな」と感じました。ギタリストやバンド系のトラックメイカーに合いそうです。音が元気なのでアタック感やツブ感がつかみやすくて、テンションが上がる帯域が出ています。ただ、テンポがゆっくりの曲だとリリースが物足りないので、少しだけローを出したくなりました。中域の解像度は明確にわかるし、定位感も優れています。左右に振り切っているのか、センターと振り切りの中間なのかがわかりやすくて、コーラスも聴きやすいですね。センター定位の歌やスネア、ベースが少しだけ引っ込みますが、そういう点もバンドサウンドに向いています。

オープンプライス(¥58,000前後)
問:㈱アユート TEL:03-6739-3938
http://ultrasone.jp/

【SPEC】
●形式:密閉ダイナミック型
●再生周波数帯域:8Hz〜40kHz
●感度:98dB
●インピーダンス:32Ω
●重量:290g(ケーブルを除く)
●付属品:着脱式ケーブル、1.2mストレートケーブル/ゴールドプレイテッド3.5mmミニプラグ、3mカールケーブル/ゴールドプレイテッド 6.3mm プラグ、専用収納ボックス



 
【レビュアー紹介】

 
伊東大和 (イトウ ヤマト)

 

伊東大和(イトウ ヤマト)
ジャンルを問わず、作詞・作曲・編曲・REC・MIXすべてに柔軟に対応できるのが売りの作・編曲家/エンジニア。プロジェクト全体のコンセプトと楽曲の世界観を理解したエンジニアリングが評判である。

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中澤 智 (ナカザワ サトシ)秦 正憲 (ハタ マサノリ)
中澤 智(ナカザワ サトシ)写真左
サウンド・シティでキャリアをスタートし、フリーランスを経て現在サウンド・シティ所属。大編成のオーケストラからアーティストものまで幅広いセッションに参加。近年は劇伴などのオーケストラやバンドものに多く携わっている。

秦 正憲(ハタ マサノリ)写真右
サウンド・シティ所属のレコーディング/ミックスエンジニア。サウンドトラックからバンドまで、手掛けるジャンルは多岐に渡る。多彩なサウンドアプローチには定評があり、アーティストやプロデューサーからの信頼も厚い。


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読者プレゼントの応募方法

※現在、応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

このページで紹介したULTRASONE「PRO580i」を抽選で1名様にプレゼントします! プレゼントを希望の方は、下記のメールアドレス宛に「ULTRASONE PRO580iプレゼント希望」というタイトルを付けて、「PRO580i」でどんな音楽を聴きたいかのコメントを添えてお送りください。応募締め切り 2019年8月6日まで。

■応募期間
2019年7月17日〜2019年8月6日23:59まで

■応募先のメールアドレス
present@musicmaster.jp

■当選の連絡について
・当選された方には、メールにてご連絡します
・当選可否や抽選の状況についてはご返答できません
・期間内にご返信がない場合は、当選権利を放棄したものと判断させていただきます

※注意事項
・応募はお一人様1回限り
・応募対象者は日本国内にお住まいの方のみ
・第三者に譲渡・売却などをすることはできません
・プレゼント内容は予告なく変更や中止することがあります。あらかじめご了承ください


 

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