現代的なマスタリングを提供するフリーアップデート

PreSonus「Studio One 5.5」が登場!(NO.1リクエストだったオートメーションやクリップ・ゲイン・エンベロープのサポートなどに対応)

PreSonus「Studio One 5.5」が登場!(NO.1リクエストだったオートメーションやクリップ・ゲイン・エンベロープのサポートなどに対応)

2022/01/12

Studio One 5.5フリー・アップデート

 

エムアイセブン ジャパンからPreSonus「Studio One 5.5」が発表された。今回の「Studio One 5.5」はフリー・アップデートで、ユーザーからのNO.1リクエストだったオートメーションやクリップ・ゲイン・エンベロープのサポートなどに対応している。

(オフィシャル概要)
Studio One 5.5フリー・アップデートは、プロジェクト・ページのNO.1リクエストだったオートメーションやクリップ・ゲイン・エンベロープのサポート、日本のデジタルテレビ放送で採用されているARIB TR-B32に加えApple Music/Apple Podcast/Netflix/Spotify/YouTubeなど主要ストリーミング・サービス向けのラウドネス・プリセット搭載、デジタル・リリース用に複数フォーマットへの一括エクスポートやストリーミング用コンバートを高品位に実現する新しいハイエンド・ディザリング・アルゴリズムなど、現代的なマスタリング新機能や数々の機能向上を実現しています。

VERSION 5.5の新機能
Studio One 5.5フリー・アップデートは、プロジェクト・ページのNO.1リクエストだったオートメーションやクリップ・ゲイン・エンベロープのサポート、日本のデジタルテレビ放送で採用されているARIB TR-B32に加えApple Music/Apple Podcast/Netflix/Spotify/YouTubeなど主要ストリーミング・サービス向けのラウドネス・プリセット搭載、デジタル・リリース用に複数フォーマットへの一括エクスポートやストリーミング用コンバートを高品位に実現する新しいハイエンド・ディザリング・アルゴリズムなど、現代的なマスタリング新機能や数々の機能向上を実現しています。
 
プロジェクト・ページでオートメーションをサポート
プロジェクト・ページの機能リクエストでもっとも多かったのがオートメーション。Studio One 5.5で遂に実装です。マウスやハードウェア・コントローラーでリアルタイムまたは8つの異なるモードを持つパワフルなペイント・ツールを利用して、トラックとマスター・ボリュームおよびプラグイン・パラメーターにオートメーションを設定可能。用途に合わせて、ボリューム・オートメーションを適用したり、時間の経過と共に緩やかなコンプレッションをかけてコーラスを盛り上げたり、ステレオ幅をダイナミックに調整してアルバム全体で一貫したステレオ・イメージを実現するなど自由自在です。

一度作成したオートメーション・データは、便利な括弧ツールや変換ツールを使用したり、矢印ツールを使用してオートメーションのラインやカーブの形状を直接編集したりと様々な方法で修正も可能。特定のプラグインのパラメーターにオートメーション・レーンを追加するのも2クリックで完了!オートメーションは、個々のトラックとマスター・ボリュームおよびマスターバス上のトラック・インサート・エフェクト・プラグインやプラグインにも利用できます。
  
プロジェクト・ページでクリップ・ゲイン・エンベロープをサポート
プロジェクト・ページでクリップ・ゲイン・エンベロープがサポートされ、ダイナミクス系プラグインを使用することなくマスタリング時のゲインを正確に修正できるようになりました。クリップ・ゲイン・エンベロープは、コンプレッサー・プラグインやリミッター・プラグインを追加することなく、サウンドが大き過ぎたりソフト過ぎたりする問題を修正するのにパーフェクトなツールです。カーブをクリックしてポイントを任意の位置へとドラッグするだけでゲイン・エンベロープにブレークポイントを追加でき、クリップ・ゲインへの変更はオーディオ波形に即座に反映され信頼性の高いビジュアル表示が得られます。クリップ・ゲイン・エンベロープはサンプル精度なため、ボイスオーバー・テイク全体からクリップやポップ・ノイズまで様々な修正にも応用できます。
  
プロジェクト・ページでリッスン・バスをサポート
プロジェクト・ページでリッスン・バスがサポートされ、マスター出力には影響を与えることなく、別のエフェクトをかけた別の出力経由でモニターできるようになりました。これにより、マスタリング中にSonarworks Referenceなどの室内音響補正プラグインやWaves Abbey Road Studioなどのヘッドフォン・モニタリング・ツールを併用できます。

プロジェクト・ページでトラック変換をサポート
トラック変換がソング・ページだけでなくプロジェクト・ページでも利用できるようになりました。トラック変換では、マスタリング済みトラックのレンダリング・ファイルを作成し、全てのインサート・エフェクトとオートメーション・パラメーターと共に可逆的かつ非破壊的にファイルに書き出すことが可能。これにより、マスタリングを変更不可能な形で保存することなく、セッションに必要なコンピューター処理能力を抑制できます。

デジタル・リリース用に複数フォーマットへ一括エクスポート
プロジェクト・ページの[デジタルリリース]ウィンドウに選択可能なオーディオ・フォーマットのリストが表示されるようになり、ワンパスで書き出し可能で追加のレンダリング時間も必要ありません。各フォーマットにはそれぞれ独自の書き出し設定が用意されており、マスタリング済みデータを24bit/96kHzの高解像度WAVとストリーミング用AACを同時に書き出すことも素早く行えます。

デジタル・リリースに不可欠なラウドネス・プリセットを収録
プロジェクト・ページの[デジタルリリース]ウィンドウに追加された新しいオプション[ラウドネス]では、エクスポート時のラウドネスとトゥルーピークの目標値を設定可能です。どのような値を設定すれば良いのか分からなくても問題ありません。Studio One 5.5には、日本のデジタルテレビ放送で採用されているARIB TR-B32や、Apple Music、Apple Podcast、Netflix、Sound Cloud、Spotify、TIDAL、YouTubeなど主要ストリーミング・サービス対応のプリセットを網羅しており、プリセットを選択するだけで自動的に値が設定されます。もちろん、独自のラウドネス設定を作成して適用することも可能。

プリセットを選択すると書き出し時に各トラックが分析され、選択したプラットフォームの基準に合わせてラウドネスとトゥルーピークが自動的に合わせられます。トラックのラウドネスは選択したプラットフォームに対してベストとなるようにチューニングされているため、リスナーがボリューム・ノブに手を伸ばすことはなくなります。

収録プリセット

    EBU R128
    AES Streaming
    AGCOM 219/09/CSP
    Amazon Alexa
    Amazon Music
    Apple Music
    Apple Podcast

    ARIB TR-B32
    ASWG-R001 HOME
    ASWG-R001 PORTABLE
    ATSC A/858
    Deezer
    Netflix
    OP-59
    SoundCloud
    Spotify
    Spotify Loud
    TIDAL
    YouTube
    カスタム

新しいハイエンド・ディザリング・アルゴリズム
Studio One 5.5では、コンバートにより生じるアーチファクトを最小限に抑えて低レベルの信号を保持する、カスタムデザインの新しいディザリング・アルゴリズムを搭載しました。ディザリングは、デジタル・オーディオを高解像度フォーマット(32-bit浮動小数点の .WAVファイルなど)から低解像度フォーマット(16-bitの .MP3など)に変換する際に発生する耳障りな歪みを防ぐために開発され、ミキシングやマスタリングは最高のサウンドが得られる高解像度フォーマットで行い、ネット配信やCDなどのフォーマット要件に合わせて別にダウンサンプリングするのが一般的です。新しいこのディザリング・アルゴリズムにより、従来のアルゴリズムで発生していた聴感上のノイズ、アーチファクト、歪みを最小限に抑えた高品位なコンバートを実現します。ディザリングをオンにする([環境設定]>[詳細]>[オーディオ]メニュー)と使用できます。

MIDIファイルをコード・トラックにドラッグ&ドロップしてコードを抽出
任意のMIDIファイルをコード・トラックに直接ドラッグしてコードを抽出できるようになりました。MIDIコード・パックやスタンダードMIDIファイルのソングを含むあらゆるMIDファイルに対応。さらに、Studio Oneのコード検出機能は、オーディオ・イベントやインストゥルメント・イベントと連動し、ソングのプロトタイプをこれまで以上に素早く簡単に作成できるようになり、クリエイティビティの閃きの瞬間を逃しません。

音符をドラッグしてストラム・パターンを作成
Cmd+Opt/Ctrl+Altキーを押したまま、選択されているコードに含まれるノート・イベントをドラッグすることで、手動でストラム・パターンを作成できるようになりました。各音は垂直位置(ピッチ)に固定され、水平位置はドラッグ開始位置とドラッグされた音符の位置の間に分散されるので、一回の動作でストラム・コードを作成できます。

ショー・ページのAmpireが最適化、プリセット切り替えが高速に
Ampireは、ライブ・パフォーマンスを重視してプリセット切り替えが向上しました。Ampireのプリセットの切り替えは、ショー・ページでの使用向けに最適化されており、ショーの最中でもビートを外すことなくMIDIペダルボードからお気に入りのAmpireプリセットをトリガーできるようになりました。

その他の注目機能と機能向上
・ ミックス・シーンにオートメーションを包含
・ プラグイン単位で利用可能なプラグインのスリープ
・ Impact XTの任意のバンクからパッドをコピー/ペースト/置換
・ ATOMシリーズ・コントローラーでImpact XTとSample Oneのサンプル編集パラメーターを制御可能に
・ ノートを垂直に重ねて描画
・ Steinberg CC121コントローラーに対応
・ Tascam Model 12ミキサーに対応
・ Opusオーディオ・ファイル・フォーマットのインポート/エクスポートに対応
・ 診断レポートにプラグイン一覧が表示
・ オートメーション・トラックにプラグイン名と位置を表示
・ コード・セレクターに3つのインターバルを追加:2|9、フラット-5、シャープ-5


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