ダンスミュージックの核となるリズムの作り方をレクチャー

“踊れる”リズム作成術(第14回:AKB48「恋チュン」を分析)

“踊れる”リズム作成術(第14回:AKB48「恋チュン」を分析)

2016/03/03


ダンスミュージックやその手法を取り入れたヒット曲のリズムパターンの作り方/方法論を解説する「“踊れる”リズム作成術」。引き続き人気アーティストのヒット曲を取り上げてそのリズムパターンを分析していきます。今回は、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」について解説しましょう。

文:平沢栄司、内藤 朗

参考曲:AKB48「恋するフォーチュンクッキー」

グルーヴの空間を活かした“ワザあり”のリズムパターン
 

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この曲の基本となるリズムは8ビートで、8分の裏に入るオープンハイハットによってアクセントがシンコペーションになっているのが特徴です。全体的に16ビート寄りのリズムなのですが、あえてハイハットを8分で刻むことにより、エレキギターが演奏する16分音符のバッキングを活かしています。ここでハイハットも16分で刻んでしまうと、リズムがうるさくなってしまうので、符割を大きく取ってグルーヴの空間を作り出しているのがプロならではのワザと言えます。また、ポイントとなっているのは2小節目で、3拍目の8分裏と4拍目の頭にハンドクラップを入れてループ感を出しています。このテクニックは、ディスコミュージックではよく用いられています。

■収録
AKB48「恋するフォーチュンクッキー」(シングル)

 

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