ソロ名義とプロジェクトによるスプリットシングル!

千聖/Crack6「ジキルの空 / MAD RIDER」インタビュー

千聖/Crack6「ジキルの空 / MAD RIDER」インタビュー

2018/06/12

 

──ところで、「ジキルとハイド」ではアコギが鳴っていますが、アコギを弾きながら作られたのですか?

千聖:僕は家に弾けるギターがGibson「ES-335」1本しかないので、それで作りました(笑)。「ES-335」はアコギっぽくもエレキっぽくも音作りができるじゃないですか。ビンテージギターも家にあるんですけど、それはあくまでビンテージなので。ケアが大変だから家に保管してあるだけで使うことはあまりないです。

──ということは「ES-335」1本で曲作りをされたと?

千聖:自宅では「ES-335」1本です。もちろんレコーディングする時は、色々なギターを使いましたよ。2000年代にロサンゼルスのGuitar Centerで買ったGibsonのスタンダードレスポールとか。このギターは状態が良くて、ネックがしっかりして一番安定しているんです。見た目は結構派手なんですけど。買った当初は、PENICILLINのライブでも使っていましたけど、今はCrack6でたまに使うぐらいかな。

──千聖さんはVシェイプのギターでステージ立っている印象が強いです。

千聖:やっぱアーム付いてないとね(笑)。レスポールにアーム付けちゃうと色々不具合が出そうだし。

──ソロパートではどのギターを?

千聖:愛用しているEVHのSTタイプのギターです。Fenderになってからなので、手に入れたのは3、4年前ですね。エディ・ヴァンヘイレンの中でもフレットがメイプルではなく、エボニー仕様なんです。とにかくエディが監修すると急に音が良くなるんですよね(笑)。

──その他の使用機材ついても教えてください。

千聖:ベストアルバムと同様Mesa/Boogie「CAB CLONE」も使いましたし、あとはOvationやTakamineなど何本かアコギを用意してたんですけど、色々と鳴らしてみた結果、Martinにしました。ピエゾ・ピックアップのエレアコみたいなサウンドを求めるならOvationなんでしょうけど。

──Martinのギターは保管が大変ではないですか?

千聖:アメリカの気候の方が良いと言われていますけど、今のところネックも曲がっていないです。湿度も人間と同じ環境に置いとくと良いんです。倉庫に入れてしまうと、暑かったり寒かったり温度変化があるので、やっぱり冷暖房があるところの方がベスト。

千聖アンプ5150ツマミ画像

千聖自身がスマホで撮影したアンプのツマミ画像【画像クリックで拡大】

──アンプは何を?

千聖:アンプもEVHで、セッティングを忘れないように写真を撮ってあるんです。これは多分「ジキルの空」のバッキングの時かな。Lowをかなり効かせていて、ようはドンシャリに近い感じです。

──新しく導入したものはありましたか?

千聖:楽器屋に行ってクリップチューナーをかったくらいかな(笑)。あれって安いものだと結構壊れやすいんですよ。店の人に「オススメないの? 壊れないやつ。反応悪いのなんて最悪だからダメだよ?」って言って、KORGとかBOSSのモデルをいくつか出してもらって買いました。

──最後に、リリース後にはファンクラブ限定ライブ、リリース記念のワンマンツアーを控えています。

千聖:序、破、究と歌舞伎みたいに3部構成になっています。序はファンクラブ限定ということでお披露目パーティをイメージしていて、千聖とCrack6の両方を楽しめる内容になっています。次に破はCrack6を、究は千聖を主体にしたセットリストを考えているので、みんなとワッショイできればなと。

──タイトルの小なり、大なりはそういう意味なのですね。

千聖:そうです、比重を表しています。で、昨年森重さんとイベントでご一緒した時に「ZIGGYさんと何かやりましょう!」とお話になって、ZIGGYとの2マンを含めた今回のツアースケジュールが決まりました。

──続いてライブに向けた意気込みをお聞かせください。

千聖:CDを聴いた上でライブ見るとだいぶ印象も変わると思います。新曲を聴きつつ、20年前からの曲や2003年からの曲とか色々いっぺんに賞味できるので、「ジキルとハイド」の二面性というか、千聖ソロとCrack6の違いや同じ部分など発見を楽しんでください。

──それでは改めてファンへのメッセージをお願いします。

千聖:去年、千聖は20周年のベストアルバムを出させてもらいました。一方でCrack6は今年で15周年を迎えて音源も出したいなと。2曲共、歌詞は前向きな内容になっていますが、全然曲調が違うし、アプローチの仕方も異なっています。なので「同じアーティストでこうも違うのか」というのをCDで楽しんでいただいて、ライブでどのような世界観を表現するのかを楽しみにしててください。

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千聖 / Crack6
「ジキルの空 / MAD RIDER」

2018年6月6日発売(発売中)


「ジキルの空 / MAD RIDER」初回A
【初回盤A】
CD+PHOTOBOOK
TKCA-74657/¥2,222+税

M1. ジキルの空(千聖)
M2. MAD RIDER(Crack6)
M3. ジキルの空~ExtreeeemE Mix~ ※Remixed by KYONO
M4. ジキルの空(Instrumental)
M5. MAD RIDER(Instrumental




「ジキルの空 / MAD RIDER」初回B
【初回盤B】CD+DVD
TKCA-74658/¥1,759+税

[CD]
M1. ジキルの空(千聖)
M2. MAD RIDER(Crack6)
[DVD]
・「ジキルの空」ビデオクリップ
・「ジキルの空」ビデオクリップメイキング




「ジキルの空 / MAD RIDER」通常盤

【通常盤】CD
TKCA-74657/¥1,204+税

M1. ジキルの空(千聖)
M2. MAD RIDER(Crack6)
M3. MONSTERS OF ROCK NIGHT SHOW!(ボーナストラック)
千聖/Crack6 ワンマンTOUR 2018


『ジキルとMAD RIDER』“序 ~千聖 = Crack6~”
【FC CLUB NEO 限定LIVE】」
■18.6/16(土) [東京] SHIBUYA REX
「千聖/Crack6 ワンマンTOUR 2018

『ジキルとMAD RIDER』“破 ~千聖 < Crack6~”」
■18.6/23(土)[埼玉] 西川口 LIVE HOUSE Hearts
■18.6/30(土)[愛知] 名古屋 ell SIZE
■18.7/1(日) [大阪] 大阪 RUIDO
■18.7/8(日) [東京] 渋谷 TSUTAYA O-WEST
【破 〜Crack6バージョン ザ・ファイナル~】
各公演 OPEN 17:30 / START 18:00

『ジキルとMAD RIDER』“究 ~千聖 > Crack6~”」
■18.8/10(金) [東京] 恵比寿 LIQUIDROOM【千聖・ZIGGY 2マンライブ】
■18.8/18(土) [大阪] 大阪 MUSE【究 ~千聖2018 ザ・セミファイナル~】
■18.8/25(土) [東京] 新宿 ReNY【究 ~千聖2018 ザ・ファイナル~】

千聖(チサト)

10月4日生まれ 東京都出身 東海大学法学部卒 B型

PENICILLINのギタリスト・リーダーおよびソロプロジェクトCrack 6のボーカル・ギターとして活動中。Crack 6での名義はMSTR(ミスター)。

1996年3月PENICILLINのメジャーデビューと同年9月に、シングル『DANCE WITH THE WILD THINGS』(徳間ジャパン)でソロデビュー。オリコンチャート最高10位を獲得する。10月には2ndシングル「Kiss in the moonlight」(オリコンチャート最高20位)リリース。11月に1stソロ・アルバム『ORGANIC GROOVER』を発売しオリコンチャート初登場13位を獲得。その後も、1997年に『VENUS』(オリコンチャート最高9位)1998年『KICK!』(オリコンチャート最高13位)を発売。1999年に海外公演、ハードロック・カフェが経営する、ハードロックホテルの「JOINT」にて日本人アーティスト初のラスベガス公演を行う。同年、7月には2ndアルバム「CyberSoulPavillion」(オリコンチャート最高15位)を発売。10月にはソロ名義で「初武道館公演」を行なった。

その後も2003年にはソロプロジェクトCrack 6を結成しVo&ギターを担当し現在も活動中。2016年PENICILLINは25周年イヤー、ソロとしてはデビュー20周年イヤーを迎えた。


 

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